Webローカル環境の設定方法 - Mac OS X 10.9 Marvericks
今回は、MacでWebローカル環境の設定方法をやっていこうと思います。
Mac OS X 10.6 Snow Leopard までは、Web共有という便利な機能があったので、一瞬でおわったのですが、それ以降の 10.7 Lion からはWeb共有がなくなってしまったので、困った人が多いと思います。
準備
まず最初に、ホームディレクトリのサイト( Sites )フォルダの中に、public_htmlというフォルダを作っておいて下さい。Sitesフォルダがなければ作って下さい。
mkdir public_html
今回は、このpublic_htmlに中にファイルを入れれば、localhostでアクセス出来るようにしていこうという方針です。
Apacheを起動する
Webローカル環境を作るために、サーバーが必要になるため標準でインストールされている Apache を使用します。
$ httpd -v Server version: Apache/2.2.26 (Unix) Server built: Dec 10 2013 22:09:38
上記のように表示されれば、Apacheはインストールされているので、大丈夫です。
sudo apachectl start
とターミナルで入力すると、サーバーが起動します。
ブラウザで、localhostにアクセスすると、It works! と表示されると思います。
サーバーは stop で終了することができます。
sudo apachectl stop
再起動が必要だったり、設定を変更した後は、restartを実行します。
sudo apachectl restart
ドキュメントルートを変更する
It worksと表示されているが、次は自分で作成したページを表示するために、ドキュメントルートを変更する。ただし、今からやる方法は自分のPCは自分以外が触らない場合に限定する方法です。
先ほどの It works! のページは /Library/WebServer/Documents 以下に配置されています。現在はその場所がドキュメントルートになっています。/Library/WebServer/Documents/sample.htmlという感じに配置すると、ブラウザで http://localhost/sample.html と打ち込むと、sample.htmlにアクセスできる状態になっています。
今から、Apacheの設定ファイルを書き換えます。好きなエディタで以下のファイルを開いて下さい。
sudo vim /private/etc/apache2/httpd.conf
次に、170行目当たりに、以下の文があると思います。
DocumentRoot "/Library/WebServer/Documents"
これを、以下のように書き換えます。
DocumentRoot "/Users/kengo/Sites/public_html"
更に、170行目あたりから、すこし下にいったところにある(197行目あたり)
<Directory "/Library/WebServer/Documents"> Options Indexes FollowSymLinks MultiViews AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory>
上記の、内容を以下に変更する
<Directory "/Users/kengo/Sites/public_html"> Options Indexes FollowSymLinks MultiViews AllowOverride All Order allow,deny Allow from all </Directory>
設定を反映させるために以下を実行
sudo apachectl restart
動作確認をする
作成した、public_htmlの中に適当なhtmlファイルなどを突っ込む。
ページが It works! のままなら、一度ブラウザを終了させてみると、表示されると思います。
※ ローカル環境でHTMLやPHPの動作を確認するためなので、この設定で公開サーバーを作るとセキュリティ的に危ないので、その場合は他の方法を試して下さい。